ブロックイソシアネート架橋剤とは?特長と用途について

ブロックイソシアネート架橋剤は、ポリウレタン樹脂や塗料の硬化剤として広く使用されている重要な化合物です。本記事では、ブロックイソシアネート架橋剤の特長や用途について詳しく解説します。

ブロックイソシアネート架橋剤の特長

1. 安定性
ブロックイソシアネートは、温度や湿度の変化に対して安定性が高く、保管や取り扱いが容易です。

2. 反応性
加熱や特定の触媒の存在下でブロックが解離し、活性なイソシアネート基が再生成されます。これにより高い反応性が実現します。

3. 環境への配慮
水系エマルジョンタイプのブロックイソシアネートの場合、有機溶剤不使用であるため、環境負荷を軽減し作業環境を改善します。

ブロックイソシアネート架橋剤の用途

1. 塗料
ブロックイソシアネート架橋剤は、耐久性や耐候性を向上させるために塗料に使用されます。自動車や建築用の塗料として高い性能を発揮します。

2. 接着剤
接着力を強化するために、工業用接着剤に広く用いられています。高温での強度が要求される場面で特に有効です。

3. コーティング剤
木材や金属、プラスチックの表面にコーティングする際に使用され、耐久性や耐摩耗性を向上させます。

4. 発泡剤
ポリウレタンフォームの製造において、ブロックイソシアネート架橋剤は重要な役割を果たします。柔軟なフォームから硬質フォームまで、多様な用途に対応しています。

ブロックイソシアネート架橋剤の選び方

ブロックイソシアネート架橋剤を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

・適用温度
使用する環境や温度に応じて、適切なブロック解除温度の製品を選びましょう。

・反応速度
求める硬化速度に応じて、適切な反応速度の製品を選びます。

・環境負荷
低VOC製品や環境に優しい製品を選ぶことで、持続可能なプロセスを実現できます。

ブロックイソシアネート架橋剤は、その優れた特性と多様な用途により、産業界で不可欠な化合物です。適切な製品を選ぶことで、性能を最大限に引き出し、持続可能なプロセスを実現できます。ブロックイソシアネート架橋剤を導入することで、製品の品質向上や環境負荷の軽減に貢献できるでしょう。

弊社のブロックイソシアネート架橋剤の例をご紹介致します。
低温解離(120℃前後)かつ無黄変のタイプとなります。

フィキサー109

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